アポロマーベリック（2009年生、母オメガファスター）

アポロマーベリック（2009年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカの空対地ミサイル名より」。2013年にJRA賞最優秀障害馬、2014年にJRA賞最優秀障害馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のアポロキングダム（当時6歳）と交配したオメガファスターが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は藤本友則。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回、中央障害17戦5勝2着1回。2013年の中山大障害(JG1)に勝利した他、2014年の中山グランドジャンプ(JG1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

11月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、テイエムデジタルに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2012年）

1月9日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

2月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアースワンドリームに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月8日、中5週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の滝桜賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

7月28日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた8戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の出雲崎特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシュガーヒルを半馬身振り切って2勝目を手にした。

9月23日、中1週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の市原特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

11月10日、中6週で迎えた11戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

4歳（2013年）

1月19日、中3週で迎えた13戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

3月9日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。3着に入った。

3月30日、中2週で迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のタイセイクライマーに7馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月9日、中9週で迎えた16戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月22日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、J・G3の東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のスナークスペインに3/4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で草野太郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月16日、中4週で迎えた19戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で草野太郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月21日、中4週で迎えた20戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/稍重）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のハッピーティアに8馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

5歳（2014年）

3月30日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り小雨/重）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のシャイニーブラックに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

4月19日、中2週で迎えた22戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のコスモソユーズに5馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルを掴み取った。

10月13日、約6か月の休養明けで迎えた23戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 小雨/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に沈んだ。

12月6日、中7週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦3勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた25戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 小雨/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったレッドキングダムから3馬身差の2着に敗北した。

6歳（2015年）

3月29日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り曇/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で五十嵐雄祐騎手（6戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた27戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で五十嵐雄祐騎手（7戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月30日、中5週で迎えた28戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は9戦連続で五十嵐雄祐騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月18日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で五十嵐雄祐騎手（9戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

12月5日、中6週で迎えた30戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は11戦連続で五十嵐雄祐騎手（10戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた31戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で五十嵐雄祐騎手（11戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。