ハッピーティア（2008年生、母ハッピーチケット）

ハッピーティア（2008年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「バラの一種（幸せな涙）」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時18歳）と交配したハッピーチケットが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は滝本健二。戦績は、中央平地13戦0勝、中央障害11戦1勝2着2回、地方6戦4勝。2013年の中山大障害(JG1)で2着に入った他、2013年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、滝本健二から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、滝本健二から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、西高辻信良によって252万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

9月19日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

12月4日、中8週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

12月26日、中2週で迎えた4戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。

3歳（2011年）

1月22日、中3週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

2月27日、中4週で迎えた6戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月17日、中6週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、6着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた8戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

6月5日、中2週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

7月30日、中3週で迎えた11戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

8月28日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

10月10日、中5週で迎えた13戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、がんばろう大船渡（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライジングヤマトに約10馬身の大差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月31日、中2週で迎えた14戦目は、盛岡りんごレース（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

11月14日、中1週で迎えた15戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、一般B2六（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた16戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、HAPPY八幡平レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオリオンザクロノスに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月11日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、JA岩手ふるさと奥州牛杯（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマアーラウに5馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月26日、中1週で迎えた18戦目は、ディセンバーカップ（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のケイジーウィザードに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4歳（2012年）

2月19日、中7週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

7月14日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、鈴木慶太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた21戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木慶太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。5着を確保した。

9月1日、中2週で迎えた22戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったセクシイスイートから1馬身1/4差の2着となった。

9月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のカピターノに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月17日、中6週で迎えた24戦目は、池崎祐介騎手を鞍上に迎えて、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 小雨/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5歳（2013年）

6月16日、約7か月の休養明けで迎えた25戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 晴）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

7月7日、中2週で迎えた26戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木慶太騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月17日、中5週で迎えた27戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鈴木慶太騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月6日、中6週で迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木慶太騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月30日、中7週で迎えた29戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。3着に入った。

12月21日、中2週で迎えた30戦目は、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/稍重）に牝馬ながら61kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は平沢健治騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったアポロマーベリックから8馬身差の2着となった。