エムリエール（2019年生、母ウイングフリオーソ）

エムリエール（2019年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主イニシャル+ツタ(仏)。永遠不滅のシンボル」。毛色は鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時6歳）と交配したウイングフリオーソが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は杵臼斉藤牧場。主な勝ち鞍は2023年の一般C1六。

経歴

デビュー前

1歳のとき、杵臼斉藤牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、村上憲政によって792万円で落札された。

大橋勇樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月18日、デビュー戦は小沢大仁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は440kg。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

3歳（2022年）

1月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた3戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で城戸義政騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた6戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の水晶山特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は城戸義政騎手（3戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったリースタルに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

6月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

11月24日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1七（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

12月26日、中4週で迎えた11戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、農業王国ふかや賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

4歳（2023年）

1月10日、中1週で迎えた12戦目は、福原杏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の吉見町町制施行50周年記念賞（浦和ダート800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

1月17日、連闘で迎えた13戦目は、新原周馬騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーダッシュ（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた14戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、みんなのアイドルなまりん賞（浦和ダート800m 晴/不良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

6月29日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のハクサンクラーケンをハナ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月19日、中2週で迎えた16戦目は、一般C1七（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山中悠希騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた17戦目は、甘さいっぱい梨の郷蓮田賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山中悠希騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた18戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山中悠希騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の秋遅草特別（浦和ダート800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で山中悠希騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

12月26日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、クライマックスリレーin浦和賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山中悠希騎手（5戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

5歳（2024年）

1月9日、中1週で迎えた21戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山中悠希騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

3月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山中悠希騎手（7戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた23戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。