サトノアレス（2014年生、母サトノアマゾネス）

サトノアレス（2014年2月25日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の戦の神」。2016年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したサトノアマゾネスが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦4勝2着4回。2016年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)に勝利した他、2018年の安田記念(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月14日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したコリエドールにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサングレーザーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドローゼスをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

11月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエトルディーニュに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月18日、中2週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のモンドキャンノを半馬身振り切って2歳マイル王の称号を獲得した。

3歳（2017年）

3月19日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4月16日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

7月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアングライフェンをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

7月16日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月21日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

11月25日、中4週で迎えた11戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイワキャグニーにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2018年）

2月4日、中9週で迎えた12戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したリスグラシューを差し切れず、1馬身差の2着となった。

5月12日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月3日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

12月22日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

5歳（2019年）

2月3日、中5週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。