タイキスピリッツ（2002年生、母パテントリークリア）

タイキスピリッツ（2002年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋精神」。毛色は鹿毛。種牡馬のDeputy Minister（当時23歳）と交配したパテントリークリアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道広尾郡大樹町、生産者は（有）大樹ファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着1回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2006年の岳特別(500万下)。

経歴

デビュー前

大樹レーシングクラブにて総額1億2,000万円（60万×200口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

5月14日、デビュー戦はK.デザーモ騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月22日、連闘で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でK.デザーモ騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でK.デザーモ騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

6月25日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続でK.デザーモ騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマーベラスベガに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2006年）

4月2日、約9か月半の休み明けで迎えた5戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

4月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで先頭を奪い、最後は2着のソフトパワーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月17日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の岳特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のスウォードキャットをクビ差振り切って3勝目をマークした。

7月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦2勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

11月5日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、ヒカルバローロにクビ差交わされて2着となった。

11月12日、連闘で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2007年）

1月14日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月11日、中7週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の丹波特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月17日、連闘で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に敗れた。

4月7日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に敗れた。

10月20日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。

10月28日、連闘で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の多摩川特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（8戦2勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

6歳（2008年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月4日、中8週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた24戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

7月19日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は山本康志騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月16日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた26戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。