スウォードキャット（2002年生、母アンクション）

スウォードキャット（2002年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「剣＋父父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘネシー（当時9歳）と交配したアンクションが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（株）丸沼千明牧場。戦績は、中央平地25戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上1600万下。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

5月22日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず15着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた3戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミカヅキハヤテを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、勝ったダンツスプリングに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のユースフルデイズを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

12月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の初霜特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦2勝）。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

4歳（2006年）

3月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の瀬戸特別（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

4月15日、中5週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の渡利特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったブルーフランカーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

6月17日、中8週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岳特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したタイキスピリッツにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったパントマイミストにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

10月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のウエスタンマックスを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフィールドオアシスに2馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

12月3日、中2週で迎えた13戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

3月11日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中京ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

6月3日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

9月1日、中9週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた20戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた22戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

12月15日、中6週で迎えた23戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアルミナスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の闘争心でゴールまで頑張り、4着に入った。

6歳（2008年）

2月17日、中8週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中剛騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

3月2日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のガブリンに1馬身3/4の差をつけて5勝目を手にした。