ヒシアジール（2000年生、母クリスタルトロフィ）

ヒシアジール（2000年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋機敏、すばしこい（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時11歳）と交配したクリスタルトロフィが11歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地13戦1勝。主な勝ち鞍は2002年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月2日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のキーファクターを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

3歳（2003年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

1月25日、中2週で迎えた4戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

3月9日、中2週で迎えた6戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って11着に敗れた。

9月21日、約6か月半の休養明けで迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

10月5日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた10戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた11戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

12月14日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

4歳（2004年）

1月24日、中5週で迎えた13戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。