スイートオーキッド（1997年生、母Kenbu）

スイートオーキッド（1997年2月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は青毛。種牡馬のGone West（当時13歳）と交配したKenbuが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地14戦3勝2着4回。2000年のクリスタルカップ(G3)に勝利した他、2001年のキーンランドカップ(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1999年）

10月16日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は486kg。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く3着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったジーティーボスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月13日、中1週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスルーカルテットをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

12月11日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったガッサンヒカリにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月25日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったバーニングウッドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2000年）

1月5日、中1週で迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の朱竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したダイワメインに半馬身届かず2着に敗北した。

2月26日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、4歳500万下のきんせんか賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のシーガルリーヴスに3馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

3月12日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るキンシストーンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月7日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

4歳（2001年）

6月9日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた10戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい4着に敗れた。

8月26日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

10月7日、中5週で迎えた13戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の轟ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。