トラストブラック（2002年生、母アムワジ）

トラストブラック（2002年2月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋黒」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時10歳）と交配したアムワジが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、中央平地34戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

2月5日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は548kg。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のチョウカイシャトルに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月19日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

4月30日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

6月5日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

10月29日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

11月5日、連闘で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったチザルピーノにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4歳（2006年）

1月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトゥインクリングに3馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

2月4日、中3週で迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

5月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

5月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

7月1日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

1月20日、中1週で迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

3月18日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

4月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブローオブサンダーをハナ差振り切って3勝目を奪取した。

4月7日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく最後はゴーファイトウィンと並んで8着同着となった。

4月29日、中2週で迎えた19戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったナナヨーヒマワリにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月22日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったスプリングヘッドにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6歳（2008年）

1月13日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず12着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた23戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

3月15日、中3週で迎えた24戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月13日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

11月9日、約6か月半の休み明けで迎えた27戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた28戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に終わった。

12月7日、連闘で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、5着に入り込んだ。

12月27日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

7歳（2009年）

1月5日、連闘で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた32戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

4月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。