ヤサカオディール（2009年生、母ヴァドヴィーツェ）

ヤサカオディール（2009年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋『白鳥の湖』の黒鳥名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のメイショウボーラー（当時8歳）と交配したヴァドヴィーツェが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は八木明広。戦績は、中央平地44戦4勝。主な勝ち鞍は2015年のセプテンバーステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、オリエント牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、志邑宣彦によって241.5万円で落札された。

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

11月19日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 雨/良）に出走。馬体重は432kg。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。

12月18日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

3歳（2012年）

1月14日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

3月18日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、6着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のデルマジュロウジンをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月28日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

8月19日、中2週で迎えた7戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

10月6日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

4歳（2013年）

1月27日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、6着に終わった。

2月3日、連闘で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

9月1日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

12月15日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き17着に終わった。

5歳（2014年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（2戦0勝）。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

4月26日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

5月3日、連闘で迎えた17戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（4戦0勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の国分寺特別（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（5戦0勝）。18頭立ての18番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

7月12日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカシノワルツをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

7月26日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（7戦1勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

9月6日、中5週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場勇人騎手（8戦1勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月18日、中5週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場勇人騎手（9戦1勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

12月28日、中7週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（10戦1勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

6歳（2015年）

1月11日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（11戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず最後はカディーシャと並んで8着同着となった。

2月22日、中5週で迎えた27戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月15日、中2週で迎えた28戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

4月26日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（12戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた30戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月25日、中8週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（13戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

9月6日、中5週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（14戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のヤマニンマンドールをクビ差振り切って雨中の激闘を制した。

9月26日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で的場勇人騎手（15戦2勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘志で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のカシノワルツをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

12月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場勇人騎手（16戦3勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

7歳（2016年）

1月16日、中4週で迎えた36戦目は、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で的場勇人騎手（17戦3勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

1月31日、中1週で迎えた37戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず13着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた38戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。18頭立ての18番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

5月1日、中9週で迎えた39戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は的場勇人騎手（18戦3勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた40戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は嶋田純次騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月17日、中7週で迎えた41戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

7月31日、中1週で迎えた42戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は的場勇人騎手（19戦3勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた43戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（20戦3勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

8歳（2017年）

1月7日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた44戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。