ティルトウイング（2008年生、母ウイングレット）

ティルトウイング（2008年3月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「垂直離着陸のための手法の一つ」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時9歳）と交配したウイングレットが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦0勝2着1回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上C2。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

11月27日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

12月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

3歳（2011年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

4月23日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月8日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 雨/重）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

7月17日、中6週で迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

7月31日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったフローラルホールに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月27日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月6日、中5週で迎えた10戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るボールドグランを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月25日、中2週で迎えた11戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1230m 曇/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のエーシンディンゴに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4歳（2012年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3月18日、中8週で迎えた13戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた14戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

5月12日、中4週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

6月17日、連闘で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた18戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

9月1日、中6週で迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

9月22日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

11月11日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。