フィルムフランセ（2014年生、母フレンチノワール）

フィルムフランセ（2014年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「フランスの映画（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時15歳）と交配したフレンチノワールが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

牧浦充徳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月23日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3歳（2017年）

1月14日、中8週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 小雪/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったワタシノロザリオにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月16日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のシルバーコンパスに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

5月13日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

8月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

8月12日、連闘で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/不良）に49kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったアグネッタに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月3日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月3日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったレコンキスタに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月19日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のバリキをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

4歳（2018年）

2月17日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は横山武史騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

4月15日、中5週で迎えた15戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

10月20日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクラウンロマンに2馬身半の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

11月10日、中2週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5歳（2019年）

2月16日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

4月14日、中7週で迎えた19戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月26日、中5週で迎えた20戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

10月5日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着を確保した。

11月9日、中4週で迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月21日、中5週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2020年）

2月9日、中6週で迎えた24戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のニシノコトダマをクビ差振り切って勝利をモノにする

3月8日、中3週で迎えた25戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。