フェアリーベル（1996年生、母ウインフェアリー）

フェアリーベル（1996年1月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時7歳）と交配したウインフェアリーが9歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は石川栄一。戦績は、中央平地19戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2000年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

7月19日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったマイネレジーナにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中8週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のコスモスタイリストに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のフェアリーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

3歳（1999年）

1月10日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

3月20日、中6週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、ビューティグローにアタマ差交わされて2着となった。

4月17日、中3週で迎えた7戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

8月7日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

9月5日、中3週で迎えた10戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着を確保した。

9月25日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月16日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月6日、中2週で迎えた13戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったチャタローを半馬身捉え切れず2着となった。

11月27日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のノーブルダービーに1馬身半の差をつけて優勝

12月19日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

4歳（2000年）

3月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、5歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシンワビューティーに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

5月21日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。