ドナベティ（2021年生、母ドナルチア）

ドナベティ（2021年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルスティール（当時9歳）と交配したドナルチアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は下屋敷牧場。2023年のファンタジーステークス(牝G3)で2着に入った他、2023年のすずらん賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

7月8日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサトミノキラリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月20日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のレガテアドールに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

11月4日、中8週で迎えた4戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したカルチャーデイに半馬身届かず2着となった。

12月10日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

3歳（2024年）

3月10日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい最後はカルチャーデイと並んで7着同着となった。

6月16日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

7月20日、中4週で迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

8月31日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスのアジア競馬連盟トロフィー（札幌芝1500m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミスフィガロをクビ差振り切って勝利をモノにする

10月14日、中5週で迎えた10戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。