ヒルノマリブ（2017年生、母パレガルニエ）

ヒルノマリブ（2017年3月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+アメリカの都市名」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時18歳）と交配したパレガルニエが18歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は山岡ファーム。2020年の紅梅ステークス(オープン牝)に勝利した他、2019年のすずらん賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

北出成人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月3日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のカワキタアジンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したケープコッドを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月2日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスの白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

3歳（2020年）

1月18日、中7週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のコンバットマーチに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

4月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず15着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

2020年5月13日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に48kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

9月20日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で亀田温心騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり17着に終わった。

4歳（2021年）

2月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの遠江ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず14着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

2021年2月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。