アバウト（2008年生、母ビューティフルゴールド）

アバウト（2008年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「大まかなさま」。毛色は栗毛。種牡馬のムーンバラッド（当時9歳）と交配したビューティフルゴールドが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月28日、デビュー戦はC.ウィリアムズ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2011年）

2月6日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のジョウノアラミスをアタマ差振り切って未勝利戦を制した。

3月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、3着を確保した。

3月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のフリージア賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で芹沢純一騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、スーサングレートにクビ差交わされて2着となった。

6月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のハーキュリーズに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（中山芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で芹沢純一騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で芹沢純一騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で芹沢純一騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

11月5日、中4週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の保津峡特別（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。17頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

4歳（2012年）

2月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したロードロックスターを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月24日、中2週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のピルケンハンマーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

6月3日、中5週で迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、エスカナールにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月30日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。