ファド（2013年生、母イルネージュ）

ファド（2013年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ポルトガルの民族歌謡」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時12歳）と交配したイルネージュが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地21戦2勝2着2回。2015年の福島2歳ステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、浜本牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、森岡幸人によって972万円で落札された。

矢野英一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月28日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビービーバーレルを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月8日、中5週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた5戦目は、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

3歳（2016年）

1月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったレッドラウダにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月13日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5月29日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4歳（2017年）

1月29日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したスパイチャクラを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

2月12日、中1週で迎えた10戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

8月13日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の雷光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた15戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のプレイヤードに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

10月21日、中3週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい15着に敗れた。

5歳（2018年）

3月10日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

4月28日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初也騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飛翼特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。17着に敗れた。

12月15日、中7週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦0勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

6歳（2019年）

2月16日、中8週で迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた24戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

8月31日、約6か月の休養明けで迎えた25戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの飯豊特別（新潟芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

11月2日、中8週で迎えた26戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

2019年12月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。