ビービーバーレル（2013年生、母ファインディンプル）

ビービーバーレル（2013年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋バーボンなどを貯蔵する樽」。毛色は栗毛。種牡馬のパイロ（当時8歳）と交配したファインディンプルが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）絵笛牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着3回、地方6戦0勝2着2回。2016年のフェアリーステークス(牝G3)に勝利した他、2016年のブリーダーズゴールドカップ(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、絵笛牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

中舘英二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

6月28日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったファドを半馬身捉え切れず2着となった。

7月18日、中2週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタニセンビクトリーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中4週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミネットに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

10月31日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（2016年）

1月11日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワドレッサーに1馬身3/4の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

2月13日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

4月10日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

6月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったモンドクラッセに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月11日、中6週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に牝馬ながら54kgの斤量を背負って出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月17日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた11戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

12月17日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

4歳（2017年）

1月7日、中2週で迎えた13戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（6戦1勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた14戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

5月11日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から26kg増やして迎えた15戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、上湧別チューリップフェア特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、バンブーリバプールに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月22日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

7月20日、中3週で迎えた17戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月2日、中1週で迎えた18戦目は、エピファネイア・プレミアム（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、クラバズーカーに交わされて1馬身半差の2着に敗れた。

8月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は阿部龍騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。