キタウイング（2020年生、母キタノリツメイ）

キタウイング（2020年5月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「北+翼」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダノンバラード（当時12歳）と交配したキタノリツメイが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はミルファーム。2022年の新潟2歳ステークス(G3)に勝利した他、2023年のフェアリーステークス(牝G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小島茂之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

7月2日、デビュー戦は杉原誠人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月21日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のバロックダンスをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月28日、連闘で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウインオーディンを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月11日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

3歳（2023年）

1月9日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイクアスナッチをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

3月4日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（3戦2勝）。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月9日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（4戦2勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に終わった。

5月21日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉原誠人騎手（5戦2勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

7月30日、中9週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

12月16日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

4歳（2024年）

1月6日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（6戦2勝）。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月9日、中8週で迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（7戦2勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず14着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた14戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（8戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉原誠人騎手（9戦2勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

7月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

9月8日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず13着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月3日、中2週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、みちのくステークス（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。