ウインカスケード（2003年生、母イットーティアラ）

ウインカスケード（2003年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋滝」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したイットーティアラが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地20戦0勝2着5回、中央障害3戦0勝、地方2戦1勝。主な勝ち鞍は2006年のアリオト特別(C2-1)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ティーエムインターナショナルによって2,100万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額3,200万円（8万×400口）で一口馬主が募集された。

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月6日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

3歳（2006年）

1月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、タマモニューリズムにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月4日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月8日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、タフなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

6月18日、中6週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

8月17日、中4週で迎えた8戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のアリオト特別（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のオーバーローンに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月2日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず14着に終わった。

12月9日、連闘で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、ハードムーンにハナ差交わされて2着となった。

4歳（2007年）

1月27日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

2月4日、連闘で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

3月10日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ドラゴンアローに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

3月25日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、メイショウヒミコに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月14日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ラスカルデュークに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

4月21日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

6月6日、中6週で迎えた17戦目は、ケンタウルス特別（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

10月21日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

5歳（2008年）

8月23日、約10か月の休み明けで迎えた20戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。14着に終わった。

10月25日、中8週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（6戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（7戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に敗れた。

6歳（2009年）

1月18日、中9週で迎えた23戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。13着に終わった。

3月15日、中7週で迎えた24戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に57kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

5月2日、中6週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は鈴来直人騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。12着に終わった。