ベクトル（2009年生、母マイホープ）

ベクトル（2009年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「物事の向う方向と勢い（独）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスタチューオブリバティ（当時9歳）と交配したマイホープが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、中央平地12戦1勝、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中島牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、中島牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、高橋ファームによって210万円で落札された。2歳のとき、高橋ファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、前田幸治によって1,050万円で落札された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は526kg。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

10月9日、中3週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

3歳（2012年）

1月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

1月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入った。

5月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から19kg減らして迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップパパイヤ賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウケイヤマトに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月27日、中1週で迎えた6戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアウゲンイカロスを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を挙げた。

9月2日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（2戦2勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

4歳（2013年）

3月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

5歳（2014年）

5月10日、約14か月の休養明けで迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

8月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

12月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。