パキラパワー（2015年生、母ローランデイラミ）

パキラパワー（2015年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアポロキングダム（当時12歳）と交配したローランデイラミが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は宮内牧場。2017年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)で4着に入った他、2017年のAIR-G’開局35周年特別に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ディスティニーファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、角川みどりによって270万円で落札された。

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

8月9日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/重）に出走。馬体重は476kg。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオールパスレルに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのAIR-G’開局35周年特別（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るエイシンエンジョイを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って優勝

10月12日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

11月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳M2のプリンセスカップ（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2018年）

7月5日、約7か月半の休み明けで迎えた6戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のラベンダー賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

7月19日、中1週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた7戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

8月20日、中4週で迎えた8戦目は、僚一定年御疲れ様TD杯（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったゴールドバナーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

9月10日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1六七（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

10月15日、中4週で迎えた10戦目は、あだちりょうたしゃちょー就任記念（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

11月29日、中5週で迎えた11戦目は、桜井光輔騎手を鞍上に迎えて、やまなみ五湖「奥相模湖」賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

4歳（2019年）

1月1日、中4週で迎えた12戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

2月4日、中4週で迎えた13戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、マックル賞（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた14戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で水野翔騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた15戦目は、東風賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野翔騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

4月3日、中3週で迎えた16戦目は、池田敏樹騎手を鞍上に迎えて、一般B5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は水野翔騎手（3戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

5月10日、中1週で迎えた18戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、マックル賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったペイシャスターに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月22日、中1週で迎えた19戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は水野翔騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた20戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は池田敏樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のギャスケットに9馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

7月3日、中3週で迎えた21戦目は、半夏生特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敏樹騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月12日、中5週で迎えた22戦目は、のぼり鮎特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池田敏樹騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた23戦目は、処暑特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で池田敏樹騎手（4戦1勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた24戦目は、笠松競馬場開設85周年記念特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で池田敏樹騎手（5戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた25戦目は、奥飛騨賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池田敏樹騎手（6戦1勝）。7頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた26戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で池田敏樹騎手（7戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

5歳（2020年）

1月24日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、大原浩司騎手を鞍上に迎えて、古谷かおり誕生日記念50124（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた28戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大原浩司騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた29戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大原浩司騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた30戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は水野翔騎手（5戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた31戦目は、森島貴之騎手を鞍上に迎えて、じゅうろくJCBデビット杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

4月3日、中1週で迎えた32戦目は、C級サバイバル（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森島貴之騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた33戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、カタクリ特別（門別ダート1200m 雪/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

4月29日、連闘で迎えた34戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、福島町岩部クルーズ特別（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイスキャットをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

5月21日、中2週で迎えた35戦目は、キンレンカ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた36戦目は、仲原大生騎手を鞍上に迎えて、シロツメクサ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

6月17日、中1週で迎えた37戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で仲原大生騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた38戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

7月23日、連闘で迎えた39戦目は、GIVEACHEER!特別（門別ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた40戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（3戦1勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

2020年8月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。