アウトバーン（2015年生、母アヤナルベルス）

アウトバーン（2015年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドイツの高速道路。スピード制限なく走れ」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイムパラドックス（当時17歳）と交配したアヤナルベルスが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内山田牧場。主な勝ち鞍は2018年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

9月18日、デビュー戦は国分優作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

10月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で国分優作騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で国分優作騎手（4戦0勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で国分優作騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた7戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、エレスチャルに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（2018年）

1月20日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三津谷隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、セイウンクールガイに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

2月10日、中2週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で三津谷隼人騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグラスジャンヌを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

3月11日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で三津谷隼人騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で三津谷隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

4歳（2019年）

3月6日、約11か月半の休み明けで迎えた12戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、逆瀬川特別（園田ダート1400m 雨/重）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた14戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

5月18日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で水口優也騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

6月27日、中5週で迎えた16戦目は、淀川特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミッレミリアに4馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

8月25日、中7週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5歳（2020年）

4月5日、約7か月の休養明けで迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

5月5日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、五月雨スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

6月10日、中4週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた21戦目は、電光石火賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

6月16日、連闘で馬体重を前走から8kg戻して迎えた22戦目は、ハンデ戦のジューンダッシュ（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

7月9日、中2週で迎えた23戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、マーメイド賞（大井ダート1000m 雨/重）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月20日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の渚ダッシュ（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は繁田健一騎手（3戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた25戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、天の川スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた26戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、ファンタスティックリレーラスト賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで崩れずに走り抜いたが、クリノタテヤマに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

9月7日、中2週で迎えた27戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、永代橋賞（大井ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のクインズオライリーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月29日、中2週で迎えた28戦目は、トルマリンスプリント（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた29戦目は、薄紅葉特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は和田譲治騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。