グリッツェルン（2005年生、母シンモーション）

グリッツェルン（2005年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「きらきら光る（独）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時7歳）と交配したシンモーションが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）笠松牧場。戦績は、中央平地12戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月17日、デビュー戦は長谷川浩大騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったサダムイダテンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月9日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2008年）

1月20日、中5週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長谷川浩大騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5月18日、中9週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテイエムクロカミに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月22日、中1週で迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

10月25日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコウヨウアイリーンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月22日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったマジックビクトリアにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

8月15日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の定山渓特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（8戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。