ジュンブロッサム（2019年生、母エンプレスティアラ）

ジュンブロッサム（2019年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+花。開花する様に」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワールドエース（当時10歳）と交配したエンプレスティアラが16歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2024年の富士ステークス(G2)に勝利した他、2022年の神戸新聞杯(G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、河合純二によって8,580万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月23日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったデリカテスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月20日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のローシャムパークに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

2月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのアルメリア賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたピースオブエイト決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月16日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

7月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの出雲崎特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るケイアイセナを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月25日、中7週で迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

11月27日、中8週で迎えた9戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したスパイダーゴールドに半馬身届かず2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスのフォーチュンカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2023年）

2月11日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したデビットバローズに半馬身届かず2着に敗北した。

3月18日、中4週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの館山特別（中山芝2000m 雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

7月30日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したミシシッピテソーロにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月27日、中3週で迎えた14戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したテーオーグランビルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

9月18日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの2013メモリアルロードカナロアカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトゥードジボンに1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

5歳（2024年）

1月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月8日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの水無月ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のウインスノーライトに3馬身の差をつけて1番人気に応えた。

8月11日、中8週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月19日、中9週で迎えた19戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のソウルラッシュに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。