ツルマルタカオー（1989年生、母エプソムガール）

ツルマルタカオー（1989年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイナガリバー（当時6歳）と交配したエプソムガールが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）浜本牧場。戦績は、中央平地13戦2勝2着3回。1992年のシンザン記念(G3)で3着に入った他、1991年の京都3歳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月21日、デビュー戦は安田隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったカシノエタニティを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月3日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスイートマジョラムに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月25日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスエヒロザクラに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

10月5日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい3着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた6戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミヤビサクラコを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

11月17日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島信行騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、スタントマンに半馬身交わされて2着となった。

12月21日、中4週で迎えた8戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田島信行騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

3歳（1992年）

1月19日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島信行騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた10戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

3月29日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

5月10日、中5週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた13戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。