テイエムダイパワー（2010年生、母フミノオリヒメ）

テイエムダイパワー（2010年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大きな力」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤジャパン（当時8歳）と交配したフミノオリヒメが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は多田善弘。戦績は、中央平地21戦5勝2着6回、地方1戦0勝。2012年の京都2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、多田善弘から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、竹園正継によって367.5万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月27日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のライジングゴールドをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月24日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着を確保した。

3歳（2013年）

1月5日、中5週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のアドマイヤドバイをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月17日、中9週で迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

8月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（函館芝2600m 曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、ヤマイチパートナーにクビ差交わされて2着となった。

8月31日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

10月13日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月10日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4歳（2014年）

3月8日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松田大作騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、アドマイヤツヨシに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、テンペルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はサンライズタイセイと並んで2着同着となった。

5月10日、中4週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカナロアに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

7月13日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（6戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

7月27日、中1週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 雨/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず3着に敗れた。

8月23日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ゴールドアクターに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月6日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5歳（2015年）

2月8日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝2000m 小雪/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエアカミュゼに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月28日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で古川吉洋騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、エノラブエナに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月21日、中7週で迎えた21戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグッドマイスターを半馬身振り切って優勝

7月20日、中3週で迎えた22戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。