エアカボッション（1993年生、母ブリリアントカット）

エアカボッション（1993年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時6歳）と交配したブリリアントカットが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月28日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月27日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月18日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた6戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、サンライズチャージに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月29日、中2週で迎えた7戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったエーピーサファイアにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月20日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、テルノマジックに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月15日、中7週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のグランドレーヌに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（1997年）

11月16日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月13日、連闘で迎えた12戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

5歳（1998年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

3月21日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4月26日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に終わった。

5月16日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた18戦目は、荻野要騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京芝1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンデーエイコーンに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

7月18日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンエムショウリに半馬身届かず2着に敗北した。

8月1日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野要騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた22戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。