ヒロイックテイル（2017年生、母パーソナルレジェンド）

ヒロイックテイル（2017年5月7日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「英雄譚」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したパーソナルレジェンドが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のブリリアントステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2022年の仁川ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月21日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

3歳（2020年）

1月12日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスズカデレヤをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月1日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月15日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの沈丁花賞（中京ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

7月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマノマタカに約13馬身の大差をつけて1着ゴールを果たした。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの松戸特別（中山ダート2400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ラストマンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月31日、中5週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの昇仙峡特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のコバルトブルーに7馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

11月23日、中2週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアイファーキングズに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

12月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4歳（2021年）

2月6日、中6週で迎えた10戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

5月9日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のバンクオブクラウズに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月19日、中5週で迎えた12戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

10月24日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

11月28日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

5歳（2022年）

2月2日、中8週で迎えた15戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3月21日、中2週で迎えた17戦目は、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

5月1日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

6歳（2023年）

2月4日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

6月17日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

10月22日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

12月28日、中9週で迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

7歳（2024年）

2月3日、中4週で迎えた24戦目は、アルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた25戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

2024年2月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。