アーマーバローズ（2017年生、母ノアウイニング）

アーマーバローズ（2017年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「鎧+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のカレンブラックヒル（当時8歳）と交配したノアウイニングが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は春木ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

1歳のとき、春木ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、猪熊広次によって756万円で落札された。

上村洋行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月15日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったブルーパピヨンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月28日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2020年）

2月22日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のラッシュワンに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月25日、中5週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、4着に入った。

9月20日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったミエノワールドに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディーズローリエに5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

4歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた10戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったコウユークロガヨカに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月16日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月16日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のペプチドサンライズに1馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月11日、中4週で迎えた14戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

5歳（2022年）

4月3日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5月21日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの八海山ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず11着に敗れた。

9月17日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの初風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

2022年10月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、カプリコーン賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

6歳（2023年）

1月27日、中4週で迎えた20戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、睦月賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

6月30日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、サジタリウス賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた22戦目は、BSイレブン賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤洋一騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた23戦目は、東京スポーツ賞（大井ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤洋一騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7歳（2024年）

1月23日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、睦月賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

2月14日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた25戦目は、ビタースイート賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、ミドルペースで一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。