エクススペシャル（1999年生、母ユウエーロマン）

エクススペシャル（1999年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダミスター（当時17歳）と交配したユウエーロマンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。戦績は、中央平地29戦4勝2着3回、地方12戦1勝2着4回。2001年の兼六園ジュニアカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鮫川啓一から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、鮫川啓一から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、前田繁によって682.5万円で落札された。

井上孝彦厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2001年）

6月18日、デビュー戦は安藤光彰騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったフジノチャーリーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月11日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロックンテイオーに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月27日、中6週で迎えた3戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、2歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、バハムートに交わされて5馬身差の2着となった。

9月25日、中3週で迎えた4戦目は、2歳地方重賞の兼六園ジュニアカップ（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる恰好となり、で集団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホクザンフィールドにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

3歳（2002年）

1月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（2戦1勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

2月2日、連闘で迎えた8戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナニワビクトリーを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

12月8日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、ファイトアフリートに交わされて5馬身差の2着となった。

12月21日、中1週で迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

4歳（2003年）

1月6日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンマターをアタマ差振り切って優勝

1月25日、中2週で迎えた12戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた13戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

3月16日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず13着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

11月9日、約6か月の休み明けで迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた19戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のキコウシを半馬身振り切って制した。

12月28日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたゼンノドライバー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2004年）

1月11日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったナニワビクトリーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月7日、約10か月の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に入った。

12月25日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサワノブレイブをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

6歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

10月23日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の太秦ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

7歳（2006年）

4月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

4月22日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた32戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず16着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

6月19日、中5週で馬体重を前走から25kg増やして迎えた34戦目は、沢田盛夫利騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた35戦目は、地方重賞の栗駒賞（水沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で沢田盛夫利騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

7月29日、中3週で迎えた36戦目は、エクセレント（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で沢田盛夫利騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた37戦目は、G3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で沢田盛夫利騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず11着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた38戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で沢田盛夫利騎手（4戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた39戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた40戦目は、エクセレント（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したベルモントシーザーを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

10月9日、中1週で迎えた41戦目は、エクセレント（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。