バハムート（1999年生、母カネミボンバー）

バハムート（1999年4月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のグリーンマウント（当時16歳）と交配したカネミボンバーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中橋正。戦績は、中央平地2戦0勝、地方29戦10勝2着9回。2002年のサラ・クイーンカップ(牝地方重賞)に勝利した他、2002年の岐阜金賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤健厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2001年）

6月18日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、2歳戦のチャレンジ（笠松ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロックンテイオーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月26日、中4週で迎えた2戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、2歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノチャーリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月27日、中4週で迎えた3戦目は、2歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエクススペシャルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

9月26日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳戦の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったクインキャストから3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2002年）

5月30日、約8か月の休養明けで迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフジノチャーリーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

6月17日、中2週で迎えた6戦目は、一般B8（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサダムクリスタルに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

7月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のサラ・クイーンカップ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアイムクイーンを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

8月27日、中6週で迎えた8戦目は、鈴蘭特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンバンドオーを次元の違う末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

9月15日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（2戦2勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は東川公則騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたサダムクリスタル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月17日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦2勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

4歳（2003年）

5月20日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、一般A4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のオグリラシアンに1馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

6月23日、中4週で迎えた13戦目は、一般A4（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るマルカダイキチを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて9勝目を手中に収めた。

7月22日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦2勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

8月26日、中4週で迎えた15戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の読売レディス杯（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキウィダンスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中2週で迎えた16戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた17戦目は、絵馬特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた18戦目は、黄菊特別（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

11月20日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、白川郷特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（5戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったディバイドバイゼロにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月16日、中3週で迎えた20戦目は、師走特別（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2004年）

1月1日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

1月15日、中1週で迎えた22戦目は、一般A4（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、オーミロビンソンに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月3日、中2週で迎えた23戦目は、ガーネット特別（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は東川公則騎手（6戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るポジティヴポスターを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

2月17日、中1週で迎えた24戦目は、アメジスト特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（7戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルカダイキチを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3月2日、中1週で迎えた25戦目は、梅月特別（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた26戦目は、弥生特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（8戦5勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったマルカダイキチに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4月7日、中2週で迎えた27戦目は、笠置特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（9戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったマルカダイキチに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた28戦目は、牝馬限定G3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（10戦2勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月1日、中5週で迎えた29戦目は、高原特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（11戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したホクトハイタッチを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月23日、中2週で迎えた30戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（12戦2勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

11月3日、中5週で迎えた31戦目は、牝馬限定地方重賞のTCKディスタフ（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（13戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に敗れた。