シンコープリンス（2007年生、母シンコールビー）

シンコープリンス（2007年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王子」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時9歳）と交配したシンコールビーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）三石橋本牧場。戦績は、中央平地40戦3勝2着3回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

湯窪幸雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月22日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

12月12日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3歳（2010年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

1月30日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

2月13日、中1週で迎えた5戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったビーチパーティーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したサクラシリアスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月18日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスカイサーファーに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

11月21日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のボンジュールメロンに1馬身半の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

12月12日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

4歳（2011年）

1月9日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

1月30日、中2週で迎えた14戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月26日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた16戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月4日、中4週で迎えた17戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

7月31日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（8戦0勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

10月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着を確保した。

10月30日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた22戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた23戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沖ノ島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

5歳（2012年）

1月14日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（9戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴールデンオブジェを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

2月5日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（10戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

2月19日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月19日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の鶴見特別（阪神ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（11戦1勝）。15頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

6歳（2013年）

1月6日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（12戦1勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ハングリージャックに3/4馬身交わされて2着となった。

2月2日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた30戦目は、4歳以上1000万下の中京スポニチ賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月24日、中6週で迎えた31戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた32戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千種川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

7月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（13戦1勝）。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

11月16日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（14戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた35戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2013ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

7歳（2014年）

1月5日、中4週で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（15戦1勝）。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた37戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り雨/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた38戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月10日、中8週で迎えた39戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた40戦目は、4歳以上1000万下のオーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた41戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた42戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず最後はシゲルジョウムと並んで8着同着となった。