トーセンマーチ（2004年生、母サイレントプレアー）

トーセンマーチ（2004年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋行進曲。兄（スズノマーチ）にちなんで」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したサイレントプレアーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地10戦1勝2着4回。2007年の青葉賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって4,830万円で落札された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月27日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったアブソリュートにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったゴールデンダリアにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシルクオルフェウスをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

4月28日、中6週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったヒラボクロイヤルにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月27日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

9月23日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（2010年）

1月10日、約28か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の頌春賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したモエレビクトリーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

1月30日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の千里山特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月18日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。