ヒラボクロイヤル（2004年生、母マーズヴァイオレット）

ヒラボクロイヤル（2004年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「馬主名より＋国王の」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時5歳）と交配したマーズヴァイオレットが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着5回、中央障害2戦1勝。2007年の青葉賞(G2)に勝利した他、2007年の毎日杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月2日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルビジューにクビ差届かず2着となった。

9月18日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したメイショウレガーロを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月25日、中7週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したグッドラックアワーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

3歳（2007年）

2月3日、中6週で迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスターマップに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月17日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したコートユーフォリアに半馬身届かず2着に敗北した。

3月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメトロシュタインをクビ差振り切って制した。

3月24日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったナムラマースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月28日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（6戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のトーセンマーチに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

5月27日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（7戦2勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では全く伸びず16着に敗れた。

9月23日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

10月21日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（8戦2勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

4歳（2008年）

1月5日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた16戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に敗れた。

5歳（2009年）

3月8日、約14か月の休養明けで迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた18戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6月21日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6月28日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた22戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のフォルテベリーニに7馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

7歳（2011年）

12月10日、約24か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

8歳（2012年）

2月11日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

7月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。