ナムラマース（2004年生、母ビストロドゥパリ）

ナムラマース（2004年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ローマ神話の戦いの神」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のチーフベアハート（当時11歳）と交配したビストロドゥパリが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は八田ファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着6回、地方9戦4勝。2009年の日経新春杯(ハンデG2)で2着に入った他、2007年の毎日杯(G3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

6月18日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したマイニングゴールドに3/4馬身届かず2着となった。

7月23日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスマートカスタムを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月6日、中1週で迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったフリーダムエアーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月19日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセントラルカフェに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月9日、中2週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のローブデコルテに3馬身半の差をつけて優勝

9月30日、中2週で迎えた7戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤヘッドを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2007年）

2月11日、中6週で迎えた9戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、逃げるアサクサキングスを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月24日、中5週で迎えた10戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヒラボクロイヤルに1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目をマークした。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦3勝）。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

5月27日、中5週で迎えた12戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（4戦3勝）。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

7月22日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

4歳（2008年）

5月31日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた14戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

11月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

12月6日、中4週で迎えた16戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラメガワンダーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2009年）

1月18日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、逃げるテイエムプリキュアを差し切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2010年）

7月11日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦3勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

7歳（2011年）

10月9日、約14か月半の休養明けで迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

11月12日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

12月28日、中6週で迎えた22戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（金沢ダート1300m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアントロジーアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8歳（2012年）

3月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、川添明弘騎手を鞍上に迎えて、相馬市復興支援（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るクニノガンバレーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月27日、中1週で迎えた24戦目は、一般C3五（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で川添明弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサクラソルジャーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断然人気に応えた。

4月10日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2四（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川添明弘騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月6日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた26戦目は、東日本大震災復興支援（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川添明弘騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジーニーに8馬身の差をつけて優勝

6月3日、中3週で迎えた27戦目は、湯涌温泉鰈祭り特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川添明弘騎手（4戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた28戦目は、金沢城石川門特別（金沢ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で川添明弘騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた29戦目は、河北門カップ（金沢ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は畑中信司騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた30戦目は、一般C1二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。