アサクサキングス（2004年生、母クルーピアスター）

アサクサキングス（2004年3月23日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋国王、王」。2007年にJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時14歳）と交配したクルーピアスターが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦6勝2着2回。2007年の菊花賞(G1)に勝利した他、2007年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、田原源一郎によって7,455万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

10月15日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のモハチビスティーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月4日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のサンツェッペリンを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

12月23日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

3歳（2007年）

2月11日、中6週で迎えた4戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端に立ち、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く粘り込んで、最後は2着のナムラマースに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

4月15日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、ウオッカに交わされて3馬身差の2着となった。

6月24日、中3週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず15着に終わった。

9月23日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたドリームジャーニー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月21日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアルナスラインをアタマ差振り切って最後の一冠を手中に収めた。

4歳（2008年）

4月6日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6月29日、中7週で迎えた13戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

11月2日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

5歳（2009年）

2月21日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（8戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラメガワンダーをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを手にした。

3月22日、中3週で迎えた18戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヒカルカザブエをハナ差振り切って4つ目の重賞タイトルを獲得した。

5月3日、中5週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（10戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

11月1日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（11戦4勝）。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では見せ場なく18着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

6歳（2010年）

3月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた22戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

7歳（2011年）

6月26日、約15か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。