サンツェッペリン（2004年生、母プラントオジジアン）

サンツェッペリン（2004年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「太陽＋飛行船名」。毛色は鹿毛。種牡馬のテンビー（当時14歳）と交配したプラントオジジアンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）道見牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着3回、中央障害1戦0勝、地方3戦0勝。2007年の皐月賞(G1)で2着に入った他、2007年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、道見牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

6月24日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず最後はマイネルテアトロンと並んで11着同着となった。

10月22日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るリンガスビートを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月4日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアサクサキングスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

12月9日、中4週で迎えた5戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた6戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったニュービギニングにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2007年）

1月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のメイショウレガーロに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3月18日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦2勝）。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで踏ん張ったが、抜け出したヴィクトリーにハナ差届かず2着となった。

5月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、4着に入った。

9月23日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（7戦2勝）。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

12月23日、中8週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

4歳（2008年）

2月9日、中6週で迎えた14戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 小雪/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

3月30日、中6週で迎えた15戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

11月29日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた16戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた17戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（9戦2勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

5歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

1月25日、中1週で迎えた19戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

6歳（2010年）

8月11日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、ノーザンホースパーク特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

9月9日、中3週で迎えた21戦目は、地方重賞のステイヤーズカップ（門別ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

10月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。