ボイスオブリーズン（1999年生、母コールミーネイム）

ボイスオブリーズン（1999年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時6歳）と交配したコールミーネイムが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着3回、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は2002年のニセコ特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって2,205万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

11月10日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 雨/不良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月25日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジェイケイベストに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2002年）

1月26日、中6週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したダイナマイトキッズにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

4月7日、中4週で迎えた7戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下のガーベラ賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったニシノムーンライトに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中1週で迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

9月22日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリュウキュウスターを半馬身差し切って1着ゴールを果たした。

4歳（2003年）

1月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月9日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の稲毛特別（中山ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月19日、中9週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた18戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月3日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたポルテニア決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月23日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

9月28日、中4週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

11月30日、中8週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

5歳（2004年）

1月25日、中7週で迎えた23戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月13日、中6週で迎えた24戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブルージェネラルをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

4月18日、中4週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月22日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

7月31日、中9週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた28戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

10月16日、中8週で迎えた29戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

12月22日、中9週で迎えた30戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、冬木立特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

6歳（2005年）

1月11日、中2週で迎えた31戦目は、野崎武司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の睦月特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた32戦目は、白富士特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野崎武司騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月14日、約4か月の休み明けで迎えた33戦目は、ハンデ戦の水無月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の天の川特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。