ビッククインバイオ（2017年生、母アニメイトバイオ）

ビッククインバイオ（2017年2月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「大女王+冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のキングズベスト（当時20歳）と交配したアニメイトバイオが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の新潟2歳ステークス(G3)で3着に入った他、2019年のアルテミスステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月2日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

6月22日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のソヨギに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月25日、中8週で迎えた3戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月29日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのサフラン賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

10月26日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月14日、中6週で迎えた6戦目は、2歳1勝クラスのひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

3歳（2020年）

2月8日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスの春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のクリノプレミアムを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3月15日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

6月20日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のヴェスターヴァルトを半馬身振り切って3勝目をマークした。

10月17日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、6着に終わった。

11月21日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のウィンドライジズを半馬身振り切って4勝目を収める

12月19日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

4歳（2021年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（6戦3勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

2月20日、中5週で迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

5月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦1勝）。17頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

6月27日、中5週で迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

8月29日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（7戦3勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

10月30日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい17着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり18着に敗れた。

5歳（2022年）

2月19日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。

2022年2月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。