ヴェスターヴァルト（2017年生、母サンブルエミューズ）

ヴェスターヴァルト（2017年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「曲名より。父の調教国、母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のノヴェリスト（当時8歳）と交配したサンブルエミューズが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のファルコンステークス(G3)で3着に入った他、2020年の橘ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月23日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は462kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

6月30日、連闘で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したビアンフェにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月18日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグレイスフルダンスを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月7日、中2週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのアスター賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったサクセッションに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月14日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

3歳（2020年）

2月16日、中8週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のグランチェイサーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月14日、中3週で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月10日、中7週で迎えた8戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月20日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したビッククインバイオに半馬身届かず2着に敗北した。

10月11日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月23日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミニオンペールを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

12月13日、中2週で迎えた12戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーセンリストを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

4歳（2021年）

1月31日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

3月6日、中4週で迎えた14戦目は、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で富田暁騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

5月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で富田暁騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

7月18日、中6週で迎えた16戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、抜け出したキルロードを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月29日、中5週で迎えた17戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は一杯になって18着に敗れた。

5歳（2022年）

3月13日、約6か月半の休養明けで迎えた18戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

5月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

7月17日、中6週で迎えた20戦目は、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

8月28日、中5週で迎えた21戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい18着に終わった。

10月22日、中7週で迎えた22戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

6歳（2023年）

1月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月11日、中4週で迎えた24戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/重）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

2023年2月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。