ビアンフェ（2017年生、母ルシュクル）

ビアンフェ（2017年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「上出来、かっこいい(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したルシュクルが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2019年の京王杯2歳ステークス(G2)で2着に入った他、2021年の函館スプリントステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月16日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は502kg。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったオータムレッドにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のヴェスターヴァルトをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

7月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のタイセイビジョンに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、タイセイビジョンに交わされて2馬身差の2着となった。

12月15日、中5週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

3歳（2020年）

3月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く粘り込んで、最後は2着のレジェーロをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

9月13日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（7戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた9戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡佑介騎手（8戦3勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

4歳（2021年）

3月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、G3の夕刊フジ賞オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で藤岡佑介騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、3着に入った。

6月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で藤岡佑介騎手（10戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のカレンモエをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

10月3日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で藤岡佑介騎手（11戦4勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

5歳（2022年）

1月30日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で藤岡佑介騎手（12戦4勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた14戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で藤岡佑介騎手（13戦4勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

6月12日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で藤岡佑介騎手（14戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

11月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G3の京阪杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で藤岡佑介騎手（15戦4勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

2022年12月2日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。