ヘルスウォール（1999年生、母サラトガフラッシュ）

ヘルスウォール（1999年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時6歳）と交配したサラトガフラッシュが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦3勝、地方2戦0勝。2002年のチューリップ賞(牝G3)に勝利した他、2001年の函館2歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、鈴木義孝によって1,890万円で落札された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

6月9日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月21日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチアズスピードオーを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月29日、連闘で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月19日、中2週で迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマルハチストライクに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月25日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた7戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳G2の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3歳（2002年）

3月2日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のオースミコスモを半馬身振り切って初の重賞タイトルを奪取した。

4月7日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

9月7日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月13日、中4週で迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず17着に終わった。

4歳（2003年）

4月28日、約6か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月11日、中1週で迎えた14戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。