フサイチイチロー（1999年生、母シャンクシー）

フサイチイチロー（1999年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したシャンクシーが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は2003年の奥尻特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、関口房朗によって1億8,375万円で落札された。

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

8月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

11月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

11月18日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、伸びてきたタケハナオペラ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3歳（2002年）

1月27日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、G.ビエトリーニ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月9日、中1週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

5月25日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセフティーエンペラに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

6月8日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は失速してしまい16着に敗れた。

9月8日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のナンヨーノアナタに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（2003年）

1月18日、中7週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の紫野特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

2月8日、中2週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

6月21日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の奥尻特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のトーセンビーイングに1馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

7月12日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

9月14日、中2週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

5歳（2004年）

7月25日、約9か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

6歳（2005年）

4月22日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、爽春特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のベルモントスピネルに2馬身半の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

7歳（2006年）

4月7日、約11か月半の休養明けで迎えた21戦目は、一般B3二（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた22戦目は、鍾馗盃（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

6月30日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、さざなみ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた24戦目は、スタールビー賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。