カシノネロ（2005年生、母ビッグテンビー）

カシノネロ（2005年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のメイショウドトウ（当時9歳）と交配したビッグテンビーが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地37戦2勝2着4回、中央障害3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

梅内忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

9月2日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月22日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、抜け出したインステップキックにハナ差届かず2着となった。

10月13日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のスピットファイアーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったギンゲイに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月23日、中4週で迎えた6戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

3歳（2008年）

1月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

8月23日、約7か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた9戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の国東特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

4歳（2009年）

2月8日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4月12日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野元昭嘉騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

7月25日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で野元昭嘉騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5歳（2010年）

1月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた18戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた19戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた21戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったシゲルエボシダケに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

4月24日、中3週で迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

5月15日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したエイシンサクセスを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5月30日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高倉稜騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月2日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。1着となった。

11月21日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の嵯峨野特別（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の柳川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高倉稜騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた30戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

6歳（2011年）

1月8日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（3戦1勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月5日、中2週で迎えた33戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた34戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、5着に入り込んだ。

4月30日、中2週で迎えた35戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は野元昭嘉騎手（6戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

10月15日、約5か月の休養明けで迎えた37戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（6戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた38戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた39戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で植野貴也騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったアスカノバッハから1馬身1/4差の2着に敗北した。

7歳（2012年）

1月15日、中2週で迎えた40戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で植野貴也騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。