メリュジーヌ（2006年生、母メジェール）

メリュジーヌ（2006年1月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの中世の伝説に登場する妖精」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時14歳）と交配したメジェールが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）村田牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額1,700万円（8.5万×200口）で一口馬主が募集された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

8月17日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったリッカアリュールから2馬身半差の2位に入線したが、その後失格となった。

10月4日、中4週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、クイックハンターに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

2月15日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、スペシャルクインに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪い、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のチャンピオンラブに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月21日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、グランプリエンゼルに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、ワイズドリームに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月2日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のトウカイミステリーをクビ差振り切って2勝目を手にした。

8月22日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の真駒内特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴原央明騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

4歳（2010年）

6月20日、約10か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴原央明騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

7月31日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で柴原央明騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月9日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴原央明騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴原央明騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴原央明騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、アムネリスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

3月26日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で柴原央明騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキタサンハナミチに1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

4月9日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で柴原央明騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。