グランプリエンゼル（2006年生、母アンダンテ）
Grand Prix Angel
2006.03.16
グランプリエンゼル（2006年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋天使」。毛色は栃栗毛。種牡馬のアグネスデジタル（当時9歳）と交配したアンダンテが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は上村 清志。戦績は、中央平地41戦5勝2着4回。2009年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2009年の函館スプリントステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2008年）
7月27日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、伸びてきたアローベアタキオン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。
8月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。
10月4日、中7週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドバンスヘイローに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。
10月19日、中1週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。
3歳（2009年）
2月14日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒桜賞（京都芝1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。
3月21日、中4週で迎えた6戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメリュジーヌを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。
4月26日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のエイシンタイガーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。
5月10日、中1週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。
7月5日、中7週で迎えた9戦目は、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタニノマティーニに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を奪取した。
8月30日、中7週で迎えた10戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。
10月4日、中4週で迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（4戦3勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。
4歳（2010年）
2月7日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。
3月6日、中3週で迎えた13戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 雨/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。
3月28日、中2週で迎えた14戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（6戦3勝）。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。
4月10日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（7戦3勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい18着に終わった。
7月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。
8月1日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。
8月28日、中3週で迎えた18戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
10月9日、中5週で迎えた19戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線に入ると、前で粘るエーシンダックマンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて5勝目をマークした。
10月30日、中2週で迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。
11月27日、中3週で迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はガス欠状態になり18着に敗れた。
12月11日、中1週で迎えた22戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。
5歳（2011年）
1月29日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。
3月5日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。
3月26日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。
4月9日、中1週で迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。
5月15日、中4週で迎えた27戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。
6月12日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデG3のCBC賞（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。
8月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。
10月23日、中7週で迎えた30戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、信越ステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。
11月26日、中4週で迎えた31戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したロードカナロアを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。
12月10日、中1週で迎えた32戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したブルーミンバーにクビ差届かず2着に甘んじた。
6歳（2012年）
1月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。
3月3日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた34戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り 晴/重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったワンカラットを3/4馬身捉え切れず2着となった。
3月25日、中2週で迎えた35戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦1勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。
5月13日、中6週で迎えた36戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は力尽きて17着に終わった。
7月1日、中6週で迎えた37戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。17頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。
8月26日、中7週で迎えた38戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。
10月14日、中6週で迎えた39戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。
11月24日、中5週で迎えた40戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。
12月9日、中1週で迎えた41戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。