ロードカナロア（2008年生、母レディブラッサム）

ロードカナロア（2008年3月11日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋ハワイに伝わる海の神」。2012年にJRA賞最優秀短距離馬、2013年にJRA賞年度代表馬及び最優秀短距離馬を受賞、2018年にはJRA顕彰馬に選出された。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時7歳）と交配したレディブラッサムが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地17戦11勝2着5回、海外2戦2勝。2012年、2013年と香港スプリント(香・G1)を連覇した他、2012年、2013年とスプリンターズステークス(G1)を連覇するなど、G1級競走6勝を含む重賞9勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ケイアイファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

ロードサラブレッドオーナーズにて総額2,625万円（5.25万×500口）で一口馬主が募集された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

12月5日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシェルエメールに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2011年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、デルマドゥルガーに半馬身交わされて2着に敗北した。

1月29日、中2週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、ラトルスネークに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のドラセナ賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアスターウィングに3馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

5月14日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のサクラベルに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

11月6日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキョウワマグナムに1馬身半の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

11月26日、中2週で迎えた7戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグランプリエンゼルに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4歳（2012年）

1月28日、中8週で迎えた8戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るエーシンダックマンを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて5連勝で2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

3月25日、中7週で迎えた9戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったドリームバレンチノにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

9月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたエピセアローム決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月30日、中2週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカレンチャンを3/4馬身振り切って秋のスプリント王の座に就いた。

12月9日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のCerise Cherryに2馬身半の差をつけて2つ目のG1タイトルを獲得した。

5歳（2013年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のマジンプロスパーを3/4馬身振り切って3連勝で5つ目の重賞タイトルを獲得した。

3月24日、中3週で迎えた15戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦3勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のドリームバレンチノに1馬身1/4の差をつけて上半期スプリント王の座を射止めた。

6月2日、中9週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンマイティをクビ差振り切って上半期マイル王の座を手にした。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（6戦5勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したハクサンムーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月29日、中2週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岩田康誠騎手（7戦5勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るハクサンムーンを3/4馬身差し切ってG1・5勝目をマークした。

12月8日、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。鞍上は9戦連続で岩田康誠騎手（8戦6勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のSole Powerに5馬身の差をつけて6つ目のG1タイトルをゲットした。