マジンプロスパー（2007年生、母ハリウッドドリーム）

マジンプロスパー（2007年3月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「魔神＋栄える、繁盛する」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤコジーン（当時11歳）と交配したハリウッドドリームが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はハシモトファーム。戦績は、中央平地35戦7勝2着1回、地方3戦2勝2着1回。2013年のスプリンターズステークス(G1)で4着に入った他、2012年、2013年とCBC賞(ハンデG3)を連覇するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

7月4日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

9月12日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったイルベカバーロをハナ差捉え切れず2着に甘んじた。

10月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のイルベカバーロに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月4日、中1週で迎えた7戦目は、一般B8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田稔騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグリーンストーンを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2011年）

3月26日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマックスコヒヌールを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

6月4日、中2週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のリバーハイランドに4馬身の差をつけて制した。

7月2日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の丹後半島特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬田特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のルナキッズに1馬身半の差をつけて5勝目を手に入れた。

11月6日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメモリアルイヤーを3/4馬身差し切って6勝目を挙げた。

5歳（2012年）

1月28日、中8週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた16戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のスプリングサンダーに1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルをつかんだ。

3月25日、中3週で迎えた17戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

7月1日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のスプリングサンダーを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

9月9日、中9週で迎えた19戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた20戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

12月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

6歳（2013年）

1月27日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

2月24日、中3週で迎えた23戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したロードカナロアに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月24日、中3週で迎えた24戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。17頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、6着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、6着を確保した。

6月30日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るハクサンムーンをクビ差だけ差し切って連覇達成

9月29日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

10月26日、中3週で迎えた28戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

12月23日、中7週で迎えた29戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（11戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

7歳（2014年）

2月2日、中5週で迎えた30戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着に入った。

3月30日、中7週で迎えた31戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい18着に終わった。

8月31日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（12戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

10月5日、中4週で迎えた33戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

8歳（2015年）

2月1日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた34戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦2勝）。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

3月1日、中3週で迎えた35戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた36戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（5戦2勝）。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。

6月21日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg減らして迎えた37戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

8月30日、中9週で迎えた38戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村友一騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。