ハクサンムーン（2009年生、母チリエージェ）

ハクサンムーン（2009年2月14日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「石川県の山名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時6歳）と交配したチリエージェが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は白井牧場。戦績は、中央平地29戦7勝2着6回。2015年の高松宮記念(G1)で2着に入った他、2013年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、白井牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、レキシントンファームによって5,250万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月3日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセシリアに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて16着に終わった。

3歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のアースソニックに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

1月28日、中1週で迎えた4戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月17日、中6週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 雨/重）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5月13日、中7週で迎えた6戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の出石特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグッドルッキングに5馬身の差をつけて優勝

7月22日、中5週で迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月1日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットでジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のニシノビークイックに1馬身3/4の差をつけて優勝

11月3日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた12戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のアドマイヤセプターをアタマ差振り切って重賞ウィナーの称号を獲得した。

4歳（2013年）

3月2日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた14戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（3戦2勝）。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

6月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、マジンプロスパーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月28日、中3週で迎えた16戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。最後は、2着のフォーエバーマークに3/4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

9月8日、中5週で迎えた17戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のロードカナロアをクビ差振り切って重賞3勝目を挙げた。

9月29日、中2週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで踏ん張ったが、ロードカナロアに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2014年）

3月8日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（9戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、5着に終わった。

9月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、勝ったリトルゲルダにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月5日、中2週で迎えた22戦目は、G1のスプリンターズステークス（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

12月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。

6歳（2015年）

3月7日、中9週で迎えた24戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、サクラゴスペルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

3月29日、中2週で迎えた25戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（11戦4勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたエアロヴェロシティ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

9月13日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（12戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた27戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（13戦4勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

7歳（2016年）

3月5日、約5か月の休み明けで迎えた28戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（14戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、エイシンブルズアイに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中2週で迎えた29戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（15戦4勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。